郡山市/T様邸

施主様の声 郡山市/T様ご夫妻

漠然と考えていた家づくりが、現実味を帯びて…。

T様ご一家は、ご夫妻、長女(2歳)、次女(8カ月)の4人家族。ご夫妻の間に家を建てる話が出始めたのは「いま2歳の長女が、歩き始めた頃」です。結婚以来住んでいた2DKのアパートが「手狭になったから」ですが「もう少し広いアパートに越すことも選択肢にあった」という程度の軽いノリだったそうです。何度かは住宅展示場や完成見学会にも足を運び、そのひとつが[ディアロ]でした。

その後、手頃な土地が見つかったことで「漠然と考えていただけ」の家づくりが俄然現実味を帯びてきます。街中で生まれ育ち、マイ・ホームも「郊外ではなく、街中の便利なところに」と考えていたT様にとって「資金的にも何とかなる」ことを含めて理想的な物件でした。では、どの住宅会社で建てるか?──「ハウス・メーカーの家は、部分的にいいなぁと思うことはあっても、いまひとつピンとこなかった」おふたりは[ディアロ]を選択します。

施主様と建築家の「相性」をコーディネート。

平成21年3月、おふたりとも、生まれて初めて”建築家”と言葉を交します。T様ご夫妻と高橋氏とは、ほぼ同じ歳。「もっと年配のエラそうな”先生”を想像していたのですが、見た目は私より歳下で、(笑)緊張がほぐれて、距離が縮まりました」と奥様。

年齢だけでなく、施主様と建築家には”相性”というものがあるようです。「人と人とが深く関わる作業ですからね、合わない場合もあるはずです。でも[ディアロ]に関しては、例外なく”相性”がいい。それは『信和建設』さんが”相性”を考えてコーディネートしているからでしょう」と高橋氏。

その後、改めて設計のためのヒアリングがあり、同年6月、4タイプのプランが平面図と模型で提示されました。「とりとめのない私たちの話から、こんなに色々なアイディアが出てくるものかと…」とT様。

T様邸を設計するにあたってポイントになる条件のひとつは、土地が市街地であること。高橋氏は、T様邸だけでなく、近い将来建築されるであろう建物も含めて、周囲の家並みの模型をつくっていました。

「リビングを2階に」という提案にビックリ!

「1階にLDK、2階に個室という”フツー”の間取りしか頭になかった」T様ご夫妻は、LDKが2階にあるプランに驚きます。もっとも「そもそも[ディアロ]に出会わなかったら、建築家に設計をお願いすることなど、考えもしなかったでしょう」というおふたりにとっては、周囲の家並みの模型まで用意されたプレゼンテーション(提案)自体が驚きでした。

「そうは申しあげませんでしたが、じつは”おすすめ”だったプランをお選びになった時点で、手応えを感じました」と高橋氏。T様も「私たちの暮らしを、キチンと受けとめてくださっていることが理解できました」──おふたりと高橋氏は、その後、幾度となく打ち合わせを重ねましたが、完成したT様邸は、ほぼ最初のプラン通りです。
最初のプランになかったのは、リビングの畳スペースですが、単にフローリングの一角を畳スペースにすればよい、というものでもありません。リクエストを受けた高橋氏にとっても腕の見せどころでした。

「独立した和室は、日常的に使う頻度が低い部屋になりがちなので、広さに限りがある場合、積極的にご提案することはしません。でも、最終的には、和室、もしくは畳スペースが、必ずプランに組み込まれていますね。(笑)」。

現場での「ひと手間」が、住み心地を左右。

「家づくりは、現場で”ひと手間”かけることが大切です。空間の微妙な調整ですね。まぁ、現場のスタッフには苦労をかけることになるわけですが、それを怠ると家に深さが出ません」とキッパリとした口調で高橋氏。「この家のLDKでいうと、畳スペースの空間処理とか、斜め天井の壁際の高さとか…」。

「現場をのぞくと、高橋さんがスタッフと話している姿をよく見かけました」と奥様。その奥様が何よりもこだわったのがキッチンの目隠しです。「高橋さんとふたりで、段ボールをミリ単位で上げ下げして」高さを決めたそうです。
ご入居の1カ月前に次女が誕生。「子供たちを視野に入れながら台所仕事ができるアイランド・キッチンという選択もありましたが、子供たちはあっという間に大きくなります。それよりも、リビングからキッチンを隠すのと、キッチンを私のプライベートなスペースにしたかったのと」で、奥様の肩の高さとほぼ同じになりました。

高橋氏は言います。「奥様は、キッチンの目隠しだけでなく、先々まで見越したうえで家づくりを考えておられました。当たり前のようですが、なかなかできないことなのです。家を建てる方の多くが、ご家族の”現状”に基づいてプランをお考えになります」。

とくに、階段の上り下りのしやすさに配慮。

建築家の”ひと手間”は、奥様が「上り下りが大変だろうと心配していたのですが、ものすごくラクなんでビックリしました」と言う階段にもありました。「LDKを2階にする場合、階段の上り下りのしやすさは、プランの成否を分ける重要な要素です。とにかく使う頻度が違いますからね。標準的な数値はありますが、ケース・バイ・ケースの微妙な調整は絶対に必要です」と高橋氏。

まだ入居して半年余り。「住み心地は、いかがですか?」とうかがうには短すぎる期間ですが、その半年余りに関しては「とても快適でした」とのこと。「2階だし、陽当たりがよいし、夏は暑いのではないかと思っていたのですが、クーラーの効きもよかったし、快適に過ごせました」というSさんの言葉に、高橋氏は「計算上は大丈夫なはずでしたが、なにせ今年は記録的な猛暑でしたから、ちょっとドキドキだったりもして…(笑)」。

奥様は「隠れ家」っぽい雰囲気がお気に入り。

「LDKを2階にして、本当によかったと思っています」と、異口同音におふたり。というのも、T様邸を追いかけるようにして、南側に2階建ての住宅が建ったからです。「でも、私たちは、この家をまだ使い切っていません。子供たちがもう少し大きくなって、1階の子供部屋を使うようになったら、高橋さんが工夫してくださった収納の有難味やなんかも実感できるんだろうと思います」。

1階が店舗で、2・3階が住居という街中の商家に生まれ育ったT様は、マイ・ホームも周囲に調和する家にしたいと考えていました。
「建築家としても、同感です。街中の家というのは、住む人のものであると同時に、街を構成するファクターでもあるわけですから…」と高橋氏。「南側に家が建ったので”隠れ家”っぽい雰囲気になって、それが意外にステキだったりして…(笑い)」と奥様。「日が暮れてから帰宅したとき、灯りのついた外観を見て、そのたびに『わが家ながら悪くないな』って思ったりしています(笑)」とT様。街に住む人と、その家を設計する建築家──立場は違いますが、共通しているのは、ソフィスティケーション(都会的洗練)という美意識だと言えそうです。