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外観と、明るさを際立たせるテラスとバルコニー。

郡山市/M様邸

会って、たちまち低くなった建築家の”敷居”

「上の子が小学校へ入学する平成23年の春までに建てたい」と、M様ご夫妻が住宅展示場を見学し始めたのは、平成20年の春でした。
建てたい家の大まかなイメージは、お2人の間に意見の違いはありませんでした。「大工さんが建てる、木のぬくもりが感じられる家」…。見て回ったモデル・ハウスのなかでも、お2人が比較的気に入ったのは、木質系の家です。
しかし、モデル・ハウスが「現実味に乏しかった」のと、プランも“選ぶ”ことしかできないことが分かり、いまひとつその気になれなかったそうです。
8月。「休日でしたが、雨が降っていて、たまたま新聞に載っていた[Dialo]の相談会に出かけました。あの日、雨が降っていなかったら、どこかへ遊びに行っていたかも…(笑)」。
新聞には、“建築家とつくる”とあったので、「正直言って、ちょっと“敷居”が高いな、という気持ちはありましたが、1プランは無料ということでしたし…。でも、『信和建設』の一条さんと、建築家の市川さんにお会いして、たちまち“敷居”が低くなりました(笑)。 お2人のお人柄もあるのでしょうが、押しつけがましいところが少しもない。安心しました」

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とりとめのないリクエストが、きちんと整理されて…。

「木のぬくもりが感じられる家」、「洗濯物や布団をたくさん干せる広いバルコニー」、「陽光がたっぷり射し込むリビングと子供部屋」、「収納スペースの充実」、「子供たちの健康に配慮した内装」…。
「私たち2人の漠然とした話が、次にお会いしたときには模型になっていて、『さすが建築家だなぁ』と感心し、『自分たちが住みたいのは、こんな家なんだ』と思いました。その後も、私たちというより、ほとんど私なんですが、とりとめのないお願いをしても、そのすべてがキチンと整理され、プランに反映されているのです。自分でお願いしておきながら、やっぱりプロはスゴイと思いました」と奥様。
「建築家というのは、どんな頭脳の持ち主なんだろうと思っていましたが、のちに市川さんのご家族とお会いしたりして、『なぁんだ、意外にフツーなんだ』と…(笑)」。

外観デザインを際立たせる、テラスとバルコニー。

お2人が望んでおられたのは、それまでのアパートと借家暮らしで感じていた不平・不満を、すべて解消する家でした。その意味では、積年の不平・不満が、少なからず家づくりに役立ったと言えそうです。
奥様がとくに希望されていたのが、洗濯物や布団をたくさん干せる広いバルコニー。そこで、建築家は、提案するすべてのプランに、家の端から端まで、テラスとバルコニーを付けました。このテラスとバルコニーは、見た目にも、M様邸の個性を際立たせるものでした。
相談会が8月、お2人が[Dialo]に決められたのが12月。その間、お2人は、建築家と何度も話し合いました。それまでに建築家が手がけた家も見学しました。
「家づくりというのは、良くも悪くも、それまでの住まいと、そこでの生活スタイルに影響されるところがあると思うのです。市川さんと何度もお話しているうちに、これまでの生活ではなく、自分たちが望んでいるこれからの生活にふさわしい家を建てるべきだということに気付かされました」とご主人。
「候補にあがっていた現在の敷地を想定してご提案しました。屋内のゾーニングについては、奥様のリクエストに応じて何度も調整をかけましたが、テラスとベランダについては、奥様にも気に入っていただけて、当初のプラン通りで決まりました」と建築家。

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家事が楽しくなったキッチンと動線。

翌21年の7月に着工。「1年かけて考えに考えたプランですが、やっぱり図面や模型と実物とは違います。実際に出来あがっていくのを見て、ワクワクしていました」と奥様。
12月に竣工。「工事中、子供たちは、“大工さんのおウチ”と呼んでいましたが、私も、最初の夜だけは、ヨソの家で寝ているような感じでしたね(笑)」…。そんなご主人が、いま、しみじみとマイ・ホームで暮らす喜びを感じるのは、「なぜか、入浴しているとき」だそうです。
「気が付いたら、実家でもしたことのない庭の草むしりをしていたり、窓ガラスを拭いたりしているんです(笑)」とおっしゃるご主人を、「ほんとうに、家のことは何もしない人だったのに…。驚きました(笑)」とからかう奥様。
「細部にわたって、自分の思うようにつくっていただいたキッチンですから、何の不具合もありません。以前住んでいた借家での悩みだった“足元が冷える”ことが解消されたのもうれしい。洗濯機を置いてある洗面所や浴室への動線なんかも、とってもよくできていて、家事が楽しくなりました。ちょっとでも汚れると、すぐに拭きますし、子供たちが汚すと、思わず叱ってしまったりして…。(笑) やっぱり、少しでも永く、このきれいな状態を維持したいと思いますね」。

「暖かい」、「明るい」と訪問客の評判も上々。

[相談会]から1年半。たっぷりと時間をかけた家づくりです。「その分、愛着も深まったように思います。贅(ぜい)を尽くした家が欲しかったわけではありませんが、望んだことは、すべて実現できて、ほんとうに幸せです。家で過ごす時間が増えて、余計な外出をしなくなりました」とお2人。
建築家も言います。「家づくりにとって、時間をかけるのは、とても大切なことです。M様ご夫妻も、プランの段階で吟味に吟味を重ねられたからこそ、イメージした通りの、不具合のない家になったのだと思います」。
お2人は、こうもおっしゃいます。「ギクシャクしたところが、まるでありません。もうずっと前から住んでいるような感じで、すべてが心地よいのです」。

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家事が楽しくなったキッチンと動線。

建築家は言います。「とくに突出したところがあるプランではありませんが、奥様が、使い勝手を計算しつくしておられるので、家が、最初から生活になじんでいるのでしょう。奥様は“とりとめのないお願い”とおっしゃっていますが、とにかく、それまでの不平・不満を含めて、『こんな家にしたい』という、“こんな”が多ければ多いほど、建築家はプランをつくりやすい。どんなに多くても、どんなに漠然としていても、それをまとめてカタチにするのが、建築家の仕事なのです」。
昨年12月の竣工以来、新居でお正月を迎えられたこともあって、たくさんの来客がありました。「暖かいね」「明るいね」と、訪問客の評判も上々のようです。
ご主人の唯一の悩みは、外からも内からも出し入れできる収納スペースが広いので、「ついつい何でも放り込んでしまい、すでに飽和状態になっている」ことだそうです。