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家族のコミュニケーションと、念願のホームシアター。

郡山市/H様邸

建築家に会ったその日に、払拭された不安。

仙台への転勤で、「そろそろかな」と考え始めていた家づくりは延期になりました。そして2年が過ぎ、郡山へ戻ってきたH様ご夫妻の、「上の子が小学校へ入学するまでに」という家づくりが始まりました。 大手の住宅メーカーも検討しましたが、「自分たちが思い描いている家づくり」とは違っていました。規格化されたプランや、「どこかで見たような…」外観に違和感がありました。さらに、じっくり考えながら家づくりを進めたいお2人は、「決定を急がされる」ような雰囲気になじめなかったのです。 そんなとき、お2人は、[Dialo]に出会いました。 もっとも、、[Dialo]なら、「自分たちが思い描いている家づくり」ができると思う反面、「建築家がつくったプラン」を押しつけられるのでは? という一抹の不安もあったそうです。 しかし、建築家の高橋氏に会ったその日に、不安は完全に払拭されました。

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希望のすべてを、最良の形で具現化する。

「ひたすら私たちの話を聞いてくださるのです。最初にお会いしたときから、何でも相談できる人だと感じました」と奥様。「でも、最初は、『毎日どんな風に過ごしているか?』とか、『趣味は?』とか、家の話はほとんどしなかったですね。『なるほど、建築家って、こういうアプローチで家づくりを始めるのかと…』」とご主人。
「とにかく施主様のお話をうかがう」のは、高橋氏の基本的なスタンスです。そのうえで、「言外のニュアンスを含めて、ご要望のすべてを、最良のカタチで具現化することを最優先に考える」そうです。
「もっとも、施主様のお話という“情報”だけで考えることはしません。現場に立って感じるもの、インスピレーションを大切にしています。いずれにしても、家づくりは、建築家の作品づくりではないのです。もちろん、建築家としての“作風”はあると思います。しかし、それは、おのずから表れる結果であって、意図するものではありません」

総面積と予算の制約のなかで実現した書斎。

ご主人が具体的にリクエストされたのは、ホーム・シアターと、ご自分の書斎。奥様は、キッチンなどの家事のしやすさと、家族のコミュニケーションが深まる間取りでした。建築家は、約15のプランをつくって、検討に検討を重ねて5プランに絞り、その模型をつくりました。
最初、ご主人と奥様は、違う模型をお選びになりました。お2人と建築家とは、何度も何度も話し合いました。お2人と高橋氏の初対面から着工まで1年近く。そして、5カ月後の平成21年10月、H様邸は、ほぼ奥様がお選びになった模型に近いプランで完成しました。
「家全体の広さやら、予算やらで、いちどは書斎をあきらめました。ところが、ある日、高橋さんが見せてくださったプランに、なんと書斎があったのです。感動しました」というご主人の言葉に、「私も」と奥様。
寝室に面したスキップ・フロアの小部屋。造り付けのデスクは、ご主人と建築家が、天栄村まで出向いて調達した榎(えのき)の銘木。部屋にはドアもあり、「狭いながらも、楽しい我が書斎」といったスペースです。

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引き渡しが近づくと”別れ”が惜しくなる建築家。

「たしかに、家全体のスペース配分の面でも、予算の面でも、書斎をつくるのは難しかったです。しかし、ご主人の積年の“願い”を考えると、何としてもと思いました」と建築家。
「週に2、3回」は建築現場を訪れていた奥様は、「けっこう現場での変更があるのが、ちょっと意外」だったとか。
変更は、ほとんどが建築家によるもので、その理由は、「もっと心地よい家にしたいと、欲が出るんですね」。それだけに、いざ引き渡しが近づくと“別れ”が惜しくなり、「検査と称して、出来あがった家を楽しんでいます」(笑)とのこと。
「図面や模型で見るのと、出来あがっていく建物を実際に見るのとでは、やっぱり違いましたね。想像していたより広く感じました」と奥様。「プランでは、リビングが北側にあったので、『いいのかな?』と思いましたが、高橋さんに言われて模型の窓をのぞいてみると、とっても明るいのです。実際にもその通りで、さすがプロだなと」。

明るすぎない照明にくつろいだ、初めての入浴。

家族を視野に入れながら家事ができるLDK。
対面式のキッチンも、ダイニングと、電動式のスクリーンを下ろすとホーム・シアターになるリビングとの間にあるシースルー階段も、「家族を視野に入れながら家事をしたい」という奥様のリクエストに応えたものです。「引っ越した日、昼間は片付けに追われていただけでしたが、夜、バスタブに浸かって、思いっきり足を伸ばしたとき、『あぁ、ここが我が家なんだ』という実感が湧いてきました。『初めてなのに、何でこんなにくつろげるのだろう』と思って、気が付いたのは、照明なんですね。明るすぎないんです」。
この照明に関する奥様の感想については、建築家のコメントがあります。「バスルームにかぎらず、大手住宅メーカーの一般的な傾向として、フラットに明るすぎるのです。生産性を優先して、蛍光灯を多用するからでしょうね」
H様家は、ご夫婦、ことし小学校へ入学する長男、4歳の次男の4人家族。2人のお子様にとって、中央にシースルー階段があり、わずかな段差で区切られただけの広くて明るいダイニング、リビング、畳の間は、絶好の遊び場でもあるようです。
ちなみに、フローリングのリビングに接する畳の間は、ふだんは格納されている障子を引き出すと、ゲスト・ルームとしても使えます。

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TVを観ることを忘れてしまう、心地よい空間。

「基本的には、できるだけ仕切りたくありません。とくに、建築面積に限りがある街中の家は、物理的な仕切りがなくても、機能的にはキチンとゾーニングできている、というのが理想だと思います」と建築家。
お子様を寝かしつけてからは、ホーム・シアターの時間です。好きな映画の1本に『ニュー・シネマ・パラダイス』をあげられたご主人ですが、奥様は「一緒に観たのですが、私は、それほどでも…」(笑)。
ファッションの好みも、「まったく違うが、お互い、干渉しない」とおっしゃるお2人。家に関しては、基本的に婦唱夫随だったようですが、ご主人も、念願のホーム・シアターと書斎が実現したこともあって、大満足。
「今のところ、不満も、不具合も、まったくありません。家全体が暖かいし、とにかく、家に居ることが楽しいのです」という奥様の言葉に、ご主人が、こう続けられました。
「そういえば、テレビを観る時間が少なくなりました。子供たちも、テレビを観ることを忘れているんですね」